シェイカースタイルのテーブルについてみてみます。
甲板
何枚かの板に雇いザネの溝を突いて、サネを差し込み、接ぎ合わせます。
甲板の裏には蟻溝を突き、そこに反り止めの桟を差し込みます。
桟には脚の部材につなぐためのホゾ穴を空けておきます。
脚部
二枚の板の両端を四方ホゾに落とし、膜板の来る部分にホゾ穴を通します。
足部
二本ともホゾ穴を空け、カーブを合わせて削ります。
組立
各部ホゾの面を取って、ホゾ穴の周りを木殺しし、接着剤を塗って順番に組みます。
組み上がったら定盤の上に載せ、水平、垂直を調整します。
素地調整
通しホゾの出っ張りや、くさびを切り落として削り、仕上げます。ボンドなどの汚れを取って、鉋、サンドペーパなどで仕上げます。
塗装
オイルをたっぷりと刷毛に含ませ全体に塗り、しばらく時間をおきます。
余分なオイルを拭き取ったら一日置き、翌日、導管から染み出たオイルを吹き上げます。これを三日ほど繰り返し、ワックスを掛けたら完成。
外気に合わせ、湿気を調整していますから当然水も吸い込みます。テーブルなどは普段、堅絞りの布巾で拭いていただければ良いのですが、濡れた食器を置けば輪染みになりますし、茶筒などの鉄製品を濡れたテーブルなどに置いておくと、広葉樹に含まれるタンニンと反応して紺色のシミになります。鉄分で出来たシミは深く染みこんでいますので削り直しと、再塗装が必要です。当工房にお申し付け下さい。水濡れは、出来るだけ早く拭き取り、から拭きしてください。汚れが目立って来たら、オレンジオイルでの汚れ落としをおすすめします。全体に均一にのばし、よくから拭きします。これはオイル分の補給にもなり、乾燥(硬化)も早いのでメンテナンスには最適です。オレンジオイルは当工房またはDIYのお店でも、入手出来ます。