善工房の工法

 シェイカースタイルのテーブルについてみてみます。
甲板
 何枚かの板に雇いザネの溝を突いて、サネを差し込み、接ぎ合わせます。
 甲板の裏には蟻溝を突き、そこに反り止めの桟を差し込みます。
 桟には脚の部材につなぐためのホゾ穴を空けておきます。
脚部
 二枚の板の両端を四方ホゾに落とし、膜板の来る部分にホゾ穴を通します。
足部
 二本ともホゾ穴を空け、カーブを合わせて削ります。
組立
 各部ホゾの面を取って、ホゾ穴の周りを木殺しし、接着剤を塗って順番に組みます。
 組み上がったら定盤の上に載せ、水平、垂直を調整します。
素地調整
 通しホゾの出っ張りや、くさびを切り落として削り、仕上げます。ボンドなどの汚れを取って、鉋、サンドペーパなどで仕上げます。
塗装
 オイルをたっぷりと刷毛に含ませ全体に塗り、しばらく時間をおきます。
 余分なオイルを拭き取ったら一日置き、翌日、導管から染み出たオイルを吹き上げます。これを三日ほど繰り返し、ワックスを掛けたら完成。


オイルフィニッシュに使うオイル

 木材は塗装後も呼吸する事が、木材本来の柔軟性をそこなわない大切な要素です。オイルフィニッシュはその点で優れた塗装方です。これは、北欧家具なので使われる独特の技法と思われがちですが、日本でも、桐油、胡桃油などで木製品に古くから使われてきました。
 オイルは酸化重合を経て固まり保護層を形成します。これは漆が固まる化学変化と同じです。オリーブオイル、菜種油など植物性ボイル油など動物性のオイルもこうした化学変化で硬化します。
 しかし、従来のオイルは有機溶剤などの化学物質が含まれていました。室内で最も多く人に触る機会のある家具に化学物質が塗られていたり、空気中にアレルギー物質を放出する事はどうしても避けたいと考えています。
 善工房では、塗装品質、健康、自然環境などを考え、最も厳しいドイツの健康基準に合った、食品成分を使った、リボス、オスモ、プラネットなどのオイルを使用条件に合わせ使っています。これらオイルは、少し森の香りがして、素手で扱っても何ら変化がありません。


色付けについて

 よく、オイルステインとオイルフィニッシュを混同されている方がいらっしゃいますが、ステインは染色と言う意味でオイルステインは木に色を付ける薬品です。そのほとんどは鉱物質を石油系の有機溶剤に溶かした物で、かなり有害です。
 また、オイルステイン単体では表面を仕上げる事は出来ません。こすると色落ちしますし有害物質を放出し続ける危険性が有ります。どうしても色を付けたい方にはオスモ、リボスなどのカラーオイルをおすすめしています。
リボスオイル http://www.livos-jp.com/livos.htm
オスモオイル http://www.nihon-osmo.co.jp/
プラネット http://www.planetjapan.co.jp/  


 

家具のお手入れ

 オイルフィニッシュされた木材は、呼吸しています。外気に合わせ、湿気を調整していますから当然水も吸い込みます。テーブルなどは普段、堅絞りの布巾で拭いていただければ良いのですが、濡れた食器を置けば輪染みになりますし、茶筒などの鉄製品を濡れたテーブルなどに置いておくと、広葉樹に含まれるタンニンと反応して紺色のシミになります。鉄分で出来たシミは深く染みこんでいますので削り直しと、再塗装が必要です。当工房にお申し付け下さい。水濡れは、出来るだけ早く拭き取り、から拭きしてください。汚れが目立って来たら、オレンジオイルでの汚れ落としをおすすめします。全体に均一にのばし、よくから拭きします。これはオイル分の補給にもなり、乾燥(硬化)も早いのでメンテナンスには最適です。オレンジオイルは当工房またはDIYのお店でも、入手出来ます。
 無垢の木の家具は年を重ねるにつれ、風合いが増し木の味わいが増して来ます。無垢材は、極端な乾燥、高温、直射日光で反り、割れ、変色などを起こします。エアコン、暖房機、直射日光などに長時間さらさないように、お気をつけ下さい。